優しく、壊れる
「この人を救いたいと思った瞬間から、たぶん間違っていた。」
誰にも見つからないように傷を隠して、平気な顔で笑う人だった
大丈夫だと言いながら、少しずつ壊れていく人だった
放っておけなかった
見てしまったから
知ってしまったから
だから手を伸ばした
その手が、救うためのものだったのか
それとも、互いを沈めるためのものだったのかは、最後まで分からない
眠れない夜
帰れなくなる部屋
触れた跡だけが残っていく肌
少しずつ狭くなる世界
優しさみたいに始まった関係は、気づけば名前をつけられなくなっていた
愛なのか
依存なのか
執着なのか
読んでいるうちに、きっと分からなくなる
この二人は、本当に幸せなのか
それとも、もう壊れてしまっているのか
最後に残るのが幸せだとして、それは救いなのか、終わりなのか__それは、まだ誰にも分からない
ー 72,038文字
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update 17時間前